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保育業界歴9年、転職経験ありの元保育士ほいくもんです。
こんな疑問を解決できる記事を書きました。
ほいくもん
- 幼稚園に転職した元保育士
- 保育業界9年目
- 転職して年収100万円以上UP
- 一児のママ
- 現在育休中
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ほいくもんでは、『ブラック保育園とサヨウナラ』をコンセプトに、保育士の転職情報を発信しています。筆者のプロフィールはこちら。
自分にピッタリ!と思って慎重に転職先を決めたはずが、「失敗してしまった…」と転職後に後悔するケースは多くありません。
転職は人生を大きく左右するといっても過言ではないので、できれば失敗は避けたいですよね。
この記事を読み終わる頃には、転職に成功するコツが分かるようになりますよ
保育士が転職で失敗する5つの理由
保育士が転職で失敗してしまうのには、いくつか典型的なパターンがあります。以下5つが保育士が転職で失敗する主な理由です。
失敗しないためにできることもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
理由1 転職=現状よりもよい環境と考えている
職場の環境や待遇などの改善を求めて転職活動をしている場合は、転職さえすれば、全ての面において状況がよくなると思ってしまうこともあるでしょう。
ほとんどの方が、勤務先の保育園での人間関係や給与の低さに悩んで転職しています。
転職を経験した方からは、このような声がありました。
新しい園では同僚との関係は良好なんだけど、給与が低くなったよ…
収入が増えたけれど、早朝保育が多く体力が続かない…
このように転職した保育士さんの中には、環境や就労条件が変わったことで、精神的に辛さを感じることになった方もいるようです。
現在の勤務先での不満の解消するために転職を考えている場合は、新しい職場で起こりうる環境の変化について、事前にイメージしておくと良いですね。
理由2 イメージや表面的な部分にのみに注目している
転職活動を行う中で、保育園の外観に魅力を感じたり、年収例や休日が多いといった勤務条件に惹かれたりすることもあるでしょう。
「転職さえすれば、よい環境で働ける」と自身の中のイメージを膨らませてしまうこともあるかもしれません。
しかし、そのイメージにとらわれて
実際の収入は記載されていた年収例よりも低かった
有休がとりにくい環境だった
このように、入職後にギャップを感じて後悔する方もいました。
就労条件を細かく確認しないまま、転職を決めてしまうケース もあるので注意が必要です。
理由3 現在の保育園を退職したい感情を優先してしまう
在職中の保育園を辞めたい気持ちが強く、転職先が決まる前に退職してしまったという方もいることでしょう。
収入が途絶えた焦りから、条件や園の環境などを詳しく確認せず、早急に転職先を決めてしまい、入職後に後悔をするということもあるようです。
自身の感情を最優先し、転職に失敗は避けたいですよね。
理由4 周囲の状況に影響されて、転職を実行してしまう
同僚の退職が続いて、退職してしまった経験をした方もいます。
すぐに転職をしたいという思いはなかった場合でも、周りの人間がどんどん辞めることに不安を感じ、
人手不足になって、自分が退職したいときに辞めさせてもらえないかもしれない
と、転職を決めてしまった声もありました。
周囲の影響を受けたことが転職の理由になった場合は、「こういう条件で働きたい」「こういう保育方針を持つ園がよい」など、働く環境のビジョンがはっきりと定まっていないこともあるでしょう。
転職に失敗しないためにも、転職をすることで改善される部分とそうではない部分を整理することが大切ですよ!
理由5 転職をゴールにしている
転職することがゴールになってしまうと、転職に失敗する可能性があります。
「転職すれば今より良くなるはず」と考えてしまいがちですが、転職をしてすべてが改善されるとは限りません。
転職を成功させるためには、なりたい保育士像を定めるのが重要です。
「今後、保育士としてどのように働いていきたいか?」「どうなりたいか?」を考えてみましょう。
転職に失敗しやすい保育士の5つの特徴
では、どんな人が転職に失敗しやすいのでしょうか?
転職に失敗しやすい保育士の主な特徴5つは、以下の通りです。
詳しい解説を見ていきましょう。
特徴1 情報収集を怠る人
転職に失敗しやすい人の特徴1つ目は、『情報収集を怠る人』です。
転職活動において情報は大事。必ず情報収集をしなくてはいけません。
しかし、転職する人の中には「早く転職したい!」と焦り、しっかりと情報収集をしないまま転職先を決め、失敗する人が数多くいます。
情報収集はとても面倒な作業ですが、転職に失敗しないためにも必ず行いましょう。
特徴2 自分一人で転職活動をする人
転職に失敗しやすい人の特徴2つ目は、『自分一人で転職活動をする人』です。
転職活動は一人で行えますが、何もかも一人でやることは非常に労力がいります。
そのため、自分一人で転職活動を完結させようとし、「待遇面で見落としている点があった」「保育園選びに失敗した」というような事態になってしまいます。
転職活動は一人で行わず、必ず誰かにサポートしてもらいましょう。
特徴3 人の話に耳を傾けない人
転職に失敗しやすい人の特徴3つ目は、『人の話に耳を傾けない人』です。
人の意見で行動することはNGです。しかし、人の意見に耳を傾けないことはもっといけません。
あなたのためを思って「良きアドバイス」をしてくれる場合もあるので、少しは人の話に耳を傾けると良いでしょう。
アドバイスによって失敗を防げるかもしれませんよ。
特徴4 転職理由が明確でない人
転職に失敗しやすい人の特徴4つ目は、『転職理由が明確でない人』です。
自己分析があまく「なぜ転職をしたいのか」が明確でない人は転職に失敗しやすいです。
「どうして転職したいのか」「どんな状態になれば転職成功なのか」をしっかりと考えてから行動しましょう。
特徴5 保育園選びの基準が曖昧な人
転職に失敗しやすい人の特徴5つ目は、『保育園選びの基準が曖昧な人』です。
転職で失敗しないためには、転職先の園で自分の希望がかなえられるかを確かめておくことが大切。
何も決めずに求人を見始めるのはNG。転職する際は「保育園選びの軸」を明確にしましょう。
転職に失敗しないための7つのポイント
ここまで、保育士が転職に失敗してしまう理由や、失敗しやすい人の特徴を説明しました。
では、一体どのように転職活動を行えば、成功に導くことが出来るのでしょうか?
保育士が転職に失敗しないための7つのポイントは以下の通りです。
詳しく、一つひとつ説明していきます。
ポイント1 転職する目的や条件を明確にする
保育士の転職を成功させるためには、転職活動を始める前に、「転職する目的と条件」を明確にするのが大切です。
人によって転職理由はさまざまだですが、目的と条件を明確にしないで転職活動をスタートしてしまうと、どのような保育園を選ぶべきか分からなくなります。
目的と条件を明確にすることで、優先順位がつき、転職活動の長期化を防ぐことにもつながるでしょう。
目的や条件を明確にする場合は、自分の中で「これだけは譲れない」というポイントと、「ここまでなら許容範囲」というポイントを決めて優先順位を明確にするのが大切です。
効率的に自分の理想の転職先を見つけるためにも、転職の目的と条件は一番最初に整理しておきましょう!
ポイント2 徹底的に情報収集を行う
転職に失敗しないためのポイント2つ目は、『徹底的に情報収集すること』です。
自分に合った保育園を見つけるためには「求人を見る」や「保育園の環境」など、情報収集が必須。
「求人票の情報だけ見てなんとなく応募した」では情報収集が足りず後悔することになるかもしれません。
転職サイトを活用してさまざまな情報を収集できるでしょう。また、応募先の園で職場見学ができる場合は、給与や勤務時間など、自身が知りたいことは質問すると失敗に繋がりにくくなりますよ!
自身の希望条件を明確にして、その条件が満たされるかを精査するようにしましょう。
ポイント3 転職活動は余裕をもっておこなう
保育士の転職活動は、余裕をもったスケジュールで進めるのがベストです。
首都圏では、いわゆる大手法人が多く、翌年度に保育士を必要としている法人が複数あります。
そのため、保育士の求人が早くスタートする傾向があり、4、5月頃から翌年4月の求人がはじまります。
また、他のエリアでも8月頃以降順次求人がスタートすることが多く、希望する勤務地の求人情報を早くからチェックすることができます。
働きながら転職活動する方が大半なので、それなりの時間がかかることも念頭にいれておきましょう。
ポイント4 給与面などは具体的に確認する
転職で失敗しないためのポイント4つ目は、『給与面などは具体的に確認する』です。
保育士の転職でよくありがちな失敗例として、給与面の認識が違っていたということがあります。
認識のズレを防ぐためにも、入職前に、賃金の内訳や賞与、交通費、家賃補助など実際に「自身に支払われる給与の中身」を把握しておくことも重要です。
とはいえ、応募先の保育園にお金に関する質問をしにくいという方もいるかもしれません。
確かに聞き方を間違えてしまうと、「この人は給与や待遇面だけを重要視している」と保育園側にネガティブな印象を与えかねません。
そのため、面接の最後などに「就労条件についてお伺いしたいのですが、よろしいでしょうか?」と補足で聞くのがよいでしょう。
転職サービスなどを活用すれば、自分では直接確認しづらい条件を代わりに確認してくれますよ!
ポイント5 複数の求人を比較検討する
転職で失敗しないためのポイント5つ目は、『他の保育園と条件を比べてみること』です。
他の保育園と比較して好条件すぎる場合、仕事量が多かったり、無理な時間外労働を強いられたりする可能性があります。
求人探しをする際は必ず他の保育園と比較して検討しましょう。
ポイント6 第三者に相談してみる
転職するか迷っている方や転職活動中の方は、第三者に相談してみるのも一つです。
第三者というのは、友人、家族、先輩保育士に相談するのも、転職サイトや転職エージェントを活用するのも良いでしょう。
自分一人で転職活動をしていると、視野が狭くなりがちです。
第三者から客観的な意見をもらえることで、自分とはまったく違った目線でアドバイスをもらうことができるでしょう。
ポイント7 転職することによって自身におきる変化を整理する
転職に失敗しないためのポイント7つ目は、『転職することによって自身におきる変化を整理する』ことです。
転職をすることで、想像していなかった環境の変化が起こることも考えられます。
- 給与が高くなった→主任を任されて業務責任が増えた
- パート勤務希望→在籍していた保育士さんの退職によって急遽担任をすることになった
など、想定していないことが起きた場合、転職を後悔するというケースもあるようです。
転職はよくも悪くも自身の環境を変えるということでしょう。
環境が変わっても前向きに働けるよう、自身にとって譲れない条件を整理し、あらかじめ心の準備をしておくことが重要ですよ!
【まとめ】転職で失敗する原因をおさえて、自分に合った保育園で働こう
今回は、保育士さんが転職に失敗する理由や失敗しやすい人の特徴、転職に失敗しないためのポイントを紹介しました。
転職の失敗は、自身の将来に大きく影響するものでしょう。職場が変わることで起きる変化を事前に整理し、自身の希望と照らし合わせて熟考することは、転職をするうえでとても重要になります。
新しい環境で前向きに働いていけるよう、転職の失敗ポイントふまえて準備していきましょう。